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大魚って?

読書の秋、読むのはやはりコレ↓ですかね。
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今年、何度もお世話になった太田切川。読書の秋、チョッと文献を調べてみたら面白い伝説が有りました。
「犬市淵」なる伝説なんですが、釣り人から見ると興味が有る部分が有りました。抜粋してみます。
犬市淵
宮田村大田切黒川といふ所の入口にある淵を樋淵と云う。樋の如く二十間ばかりの淵なり。これは古しえ、土民山へ登りて帰るさ、此河辺を通りけるに、思わざる浅瀬に大魚居れり。寄って捕らえぬれども掌に持つ事能はず。鰓へ蔓を通し背負って下りけるに、後ろより「犬市さらば」と声をかくるものあり。振り返り見るに人なし。
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※画像はイメージ
五六町行きて又前の如く呼ぶ。かえり見るに更に人なし。夫より又行過る所、川瀬の深き辺にて後ろより間近く声高く呼ぶとひとしく、負ぬる魚頻りはねて終に川の深瀬に入て得ること能はず。是よりして此処を「犬市淵」と号(なづ)く。大魚はアメ(魚偏に完)の魚にして、背負ひたる時尾先引きたると伝云う・・略・・・「木の下蔭」巻之下

amago11.jpg太田切川の支流、黒川に樋淵と呼ばれる淵があり、その浅瀬に巨大なアマゴ(アメのうお)を見つけた。そのアマゴを捕まえて、エラに木の蔓を通して背負って帰る時、後ろから「犬市さらば」と声をかけられた。振り返っても誰も居ない。それから先、何度か同じ呼び声が聞こえ、ある深瀬で、また呼ばれると(捕まえた)アマゴが暴れて深瀬に逃げてしまった。これよりこの深瀬を「犬市淵」と呼ばれるようになった。と云う事らしいです。


伝説の対象が、鯉でも無くイワナでも無い。アメの魚(アマゴ)なんですね。他にも、魚に関する伝説が無いかと調べましたが、見当たりませんでした。これ想像なんですが、当時「アメの魚」はもっとも身近で有り、「何か」を感じさせる魚だったんでしょうね。畏敬の念も感じますね。

現在も、太田切川支流、黒川に「樋淵」や「犬市淵」がその姿を留めているのか分りませんが、面白い話でありました。この伝説から考えると、かなり上流まで結構な割合でアマゴが居たのかな?以前、友人が長野県のサツキマスの漁獲量を調べていたら、戦前天竜川で獲っていた記録が有ったそうです。もしかしたら、大魚の正体は太平洋から遡上して来たサツキマスのことかもしれませんね。

18:38 | 太田切川 | comments (0) | edit | page top↑
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