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今回は長文ですよ~!

以前、源流で夢中になってかなりの時間オーバー、車にたどり着いたのは深夜でした。なにしろ、灯りになるものは何も持っていなかったし最初は月も出ていなかったから、もうホントに真っ暗。林道は川沿いに一本道で昼間は工事車輌も通るし、迷うはずはないと思って安心してたら、道を間違えましたからねえ~。
 工事の為に造られた道に入ってしまい、川原に出て「あれッ?」ってなりました。暗いとどこまでが林道か分からないので(片方は崖で落ちたらヤバイ)、結局、無意識に開けた方、明るい方に行ってしまった為なんでしょうね。暗いと情報量が減るから判断力が鈍るんでしょうか、大怪我しなくて良かったです。


最近読んだ本を二冊ご紹介。
先ずは、単独釣行が殆どの自分には興味深かったです。実際に遭難した人から取材したもので、特に”秩父・両神山 2010年 8月”(45ページ~)においての事例は凄まじいです。


ドキュメント 単独行遭難 (ドキュメント遭難シリーズ)ドキュメント 単独行遭難 (ドキュメント遭難シリーズ)
(2012/07/20)
羽根田 治

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 40m滑落して骨折「まずは左足のケガの状態を確認しなければと思い・・・中略・・・靴下をめくってみたら、脛の下、足首の上10センチほどのところで骨が飛び出していた」(56ページ)の状態で、水が無くなれば泥水をすすり、尿を飲み、食べ物がなくなれば蟻やミミズを食べ、14日後に発見、救出、そして生還は信じられない。

 新田次郎の小説で、遭難した時幻覚を見たり幻聴を聴いたりする場面が有りますが(八甲田山や聖職の碑)、それは小説の中だけかと思ったけど”奥秩父・唐松尾山 2008年5月”の章に、「生まれて初めて幻覚を経験したのはこのときだ。20~30メートル先に人がいるのが見えたので・・・『おーい、こっちだ!助けてくれ』と叫んだ。・・・中略・・・よくよく見てみると、それは老木やガレであった。」「沢水の轟音が、人の会話や子供の声、童謡のように聞こえるのだ。耳に入ってくる音はきわめて明瞭で童謡は歌詞が聞き取れるほどであった。」(13ページ)オォ~、怖い。
アマゾンの商品の説明をコピペ。
<重傷を負い、あるいは道を失って山中にただひとりあまりに重い“自由の代償”死亡率2倍の単独行遭難の実態。>
 自分の釣りのスタイルから言って、道に迷いルートを完全に見失うことはないと思いますが、転倒による怪我や滑落・転落は考えられます。単独釣行が多い自分には強烈な話が多かったです。

もう一冊は戦記物。これも良い、感想は長くなるので畳みますがホント良かった。

鉄の棺―最後の日本潜水艦 (光人社NF文庫)鉄の棺―最後の日本潜水艦 (光人社NF文庫)
(2012/11)
齋藤 寛

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アマゾンの商品説明では・・・<大戦末期の日本潜水艦の非情なる戦い。伊五十六潜に赴任した若き軍医中尉が、比島東方沖の深度百メートルで体験した五十時間におよんだ米駆逐艦との想像を絶する死闘―最高室温五十度に達する閉ざされた地獄の艦内で、搭乗員たちは黙々と耐え、真摯にその職責を全うする。汗と涙の滴りを見つめる感動の海戦記。>・・・・

  潜水艦乗りは”一蓮托生”だ、脱出しようがない潜水艦ならではなんでしょう。そんな中、(軍医長として)著者が鼠退治を提案すると部下の看護長が・・・以下赤字部分は本文より引用

< 「潜水艦の鼠は、軍医長、殺せませんよ。かわいい奴ですから。・・・・・・かわいそうですよ。何しろ沈む時は逃げ場がないから、一蓮托生で、一緒にダウンする奴ですから。・・・・・餌さえやってれば、いたずらしませんから」>
(36ページ)

 アメリカの駆逐艦の追撃、猟犬が獲物を追い込むように爆雷攻撃が続き、50時間に及ぶ潜行で室温50度、二酸化炭素600倍、密閉された空間にエンジンや発電機が稼働して室温が上がり酸素が乏しくなってくる、頭上には強力な敵、極限状況

<環境条件の悪い機関科の兵が、二名も相次いで倒れたのだ。そして若い兵は苦しみに耐えられなくなって艦外に逃げ出そうとさえしたのだ。恐ろしい。ゾッと背すじに冷たい水をかけられたような気がする。

 艦外のハッチには錠が下りていなくても、いくら把手を回したって数十メートルの水圧で蓋をされているから、たとえ回しても開くものじゃない。
 
 工廠の工員が潜水艦のことを『鉄の棺桶』と呼んでいたのを不意に思い出した。>
(140ページ)

そんな状況下で

<艦長が司令塔から降りて来て士官室に入って来た。艦長室からウイスキーの角瓶を片手に持って私の前のソファーに座った。「軍医長、一杯やろう」と言って、自分で葡萄酒グラスにウィスキーを注いだ。>(146ページ)
 おお~、サントリー角ってこの頃から有って、潜水艦に支給されていたんですね。知らなかった。と、言うか感心するのはそこじゃなくて、戦時の潜水艦の艦長はいかなる時も泰然自若、搭乗員の心の拠り所、宗教の教祖様に近いのかも。

伊56潜水艦に回天を搭載して作戦に赴くが、先任将校は
<「とにかく人間魚雷なんて戦の邪道だ」>(207ページ)


 著者の後輩の回天搭乗員が書き残した
<「人のためには涙を流し
  自分のためには汗を流せ」>
(234ページ)

 読み応えがありました。映画の「眼下の敵」や「U・ボート」に通じてます。「戦争反対」「愛国」などと語ることもなく淡々と綴っている所が響きますよ!

14:36 | 未分類 | comments (2) | edit | page top↑
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Comments

# >リコプテラ 様
お越し頂きありがとうございます。

自分は、単独釣行がほとんどなので「有り得るな!」と思ってしまいました。
生きるためには虫さえ食べる。スティーブ・マックィーンの「パピヨン」の1シーンですね。

ノンフィクションや戦記物モノが結構好きなんです。
「ドイツ夜間防空戦」これも良かったですよ!第二次大戦中、連合軍の空襲からドイツを守る夜間戦闘機部隊。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4769823274?psc=1&redirect=true&ref_=oh_aui_detailpage_o02_s00

服部文祥さんの著書は未読なので読んでみますよ。

それではまたお越し下さい。
by: 自営業FF | 2014/11/09 08:33 | URL [編集] | page top↑
# 極限状況を生きる
こんばんはー。
こういう本読むの結構好きなんですよね。自分では体験できないこと(まぁ、体験するようなことになったらマズいわけだけど…笑)、を体感できますよね。
私は前に、服部文祥さんの『サバイバル登山家』で大自然の厳しさを体感しました。
『単独行遭難』も『鉄の棺』もシチュエーションは違えど、どちらも極限状況を生き抜く人たちの話みたいですね。興味深いです。
潜水艦のネズミのくだりは、ちょっと泣けます。
by: リコプテラ | 2014/11/08 22:17 | URL [編集] | page top↑

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